店舗型ヘルス「復旦大学のすぐそば/紀念路」売春婦という景色
名門復旦大学のすぐそばにも風俗店があった。そばというより、ほぼ隣接しているくらいだ。
*復旦大学からはこんなにも近い。当初は中国で色街産業を全然見かけなかったが、案外生活している内に見かけるようになる。日本よりも店舗型の風俗店の数は多いだろうか。
一軒の怪しげな店があるのみだったが、尋ねてみるとドンピシャだ。日本でいうところのヘルス店らしい。値段については忘れたが、サービス毎にそれぞれ料金が分けられると言っていた。そんなに高くなかったはずだ。
*売春婦が洗濯物を干す。恐らく、店内に住んでいるのだろう。
*遠景写真。何故だろう、もう売春婦がいる街並みに慣れてきた。共産中国でも、売春婦は街の風景の一角だ。
私はただの冷やかしなので、売春婦の顔だけ見て帰った。年齢は30台前半から後半ばかりで4人いた。
中国人の風俗産業への意識
ところで、「ごめんね、帰るよー」と伝えると、とても慇懃に出口まで見送ってくれる。日本だともっとぞんざいな扱いのはずだ。客はけがれたことをしに来ているのだし、店側は優位に立とうとする。だから、多くの店が圧迫的なように思う。
だが、ここでは「サービスをしよう」という意識があるように感じた。法律には違背するけれども、性産業について、市井の人々はそこまで汚れた行為だと思っていないのではないか。普通のサービス産業だという感じ。日本みたいなプロ市民がいないことも幸いして、「キャッキャッ」と健気に遊ぶ子供たちの背景にエロティックな衣装を着た売春婦が呼び込みをしているということもままある。
お嬢達を見て「平和だー」と思う。違和感は感じるが、どうにも街の一角にしっかりと組み込まれている。そして、私が当初感じていたこの違和感が除々になくなってきた。新しい平和の風景が私の中に蓄積されていく。