イロマチディープ・チャイナ

裏風俗、心霊スポット、憩いのバーなど、中国のディープスポットをご紹介。中国の釣り情報やコラムも書きます。

売春宿付き。ボロボロの上海下町「虹镇老街」を歩く。临平路地铁站すぐそば

虹口区にある「虹镇老街」へ行ってきた。ここはちょっとした上海の下町ディープスポットだ。昔ながらの建築が残っていて、そんなボロボロの建築の一角では風俗嬢が客引きをしていたりする。

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*临平路地铁站側の「虹镇老街」入口。ここの辺りにいつも「やり手ばばあ」がいて、客をこの建築の手前から二三棟の一階にあるエロマッサージ兼置屋に連れ込む。

料金は「100元で本番」だと言われた。普通のマッサージは30元だという。七宝以外では上海最安値クラスだ。お嬢の数は普通7、8人くらいで年配が多いが、時たま20代のお嬢をおばさまたちの中に発見したりもする。

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置屋を越えた逆側から撮影。やり手ばばあや置屋のお嬢達はみんな一緒にお店で夕飯を食べていたので人影がない。客引きもこうしてたまに仕事をサボって遊んでいるので、人影が見当たらなかったら適当な建物に入って「女はいねえか?!」となまはげみたいに尋ねるのがコツ。

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*風俗店の裏手から老街に突入する。そこまで大きくはないエリアだが、道が入り組んでいるのもあって、とても広いように感じる。

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*中に入ると薄暗い路地にこういう街並みが広がる。以前、右手前のたらいを使って、おばちゃんが路上で髪を洗っているのを見た。

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*狭い路地が縦横無尽に走る。まるで迷路だ。

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*老街の中では、子供たちが元気に遊んでいる。この街に住んでいるのだ。写真を撮っていたら女の子とぶつかった。ぶつかる寸前の写真。

 

この街について

この地区は、まだ開発されていない昔ながらの旧市街だ。当初来た時は、空気が重ったるく、人民が元気なさげに振舞っていて、「ああ貧民街だな」と思ったが、何回も通ううちに「貧民街」というより「きったねえ下町」と言う方が適当に思われてきた。

総じて生活水準は低いと言えるとは思う。娼婦が入口でこんにちはしているのはさておき、ゴミが異臭を放って散乱し、野犬があちこちに走りまわって誰も管理できない。路上でたらいを使って髪を洗うおばちゃんも見かけたことがあるし、寒風をシャットダウン出来ないボロボロのドアで暮らしている一家もいる。

とはいえ、家と家をよくよく見てみると、豊かさがそれぞれに異なるのがよく分かる。家の広さも設備もそれぞれに違うのだ。快適な家はエアコンから日本製の冷蔵庫から何でもござれだ。

夕方18時の夕飯時などに行くと街全体にとても活気がある。街の暗い路地の中にも何軒かの飲食店やマージャン店、マッサージ店が営業されているのだ。皆が思い思いに食事をしたり団欒にふけったりと楽しそうだった。「オールウェイズ三丁目」ほどには牧歌的な安心感をもたらす風景ではないものの、総じて言えば下町の暖かい感じだ。貧民街で感じる、切迫した窮屈さではない。

だが、深夜に訪れると静かで薄暗くて不気味になってくる。野犬も群れをなして跋扈を始める。深夜に訪れた時は、10頭程度の野犬が群れをなしていた。

そういえば、深夜に暗黒の狭い路地を探検気分で歩いていると、おっさんが物音一つ発さずにタバコを吸っていて、私はおっさんの目の前に辿り着いてようやく気が付き、全身が総毛立つまでビビり散らしたことがあった。

人通りがまるで無くなった深夜は「どこからおっさんが登場するか分からない」お化け屋敷化するので気をつけて欲しい。とはいえ、治安は野犬を除けば悪くはなさそうだ。野犬も人慣れはしているはずだから、そうそう危険でもあるまい。中国には幽霊もいないので幽霊に取りつかれることもないし、安全だけどちょっとスリリングという意味では肝試しに適した場所かもしれない。

住民の方々、こんな紹介をしてごめんなさい。

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*手前側が地下鉄の駅。三河路とで挟まれた三角形の低層住宅街が、今回紹介した「虹镇老街」になる。三河路との交差点が入り口になるが、そこに娼婦とやり手ばばあがいる。