イロマチディープ・チャイナ

裏風俗、心霊スポット、憩いのバーなど、中国のディープスポットをご紹介。中国の釣り情報やコラムも書きます。

福建省の最強移民都市「福清市」の移民御殿

福建省に旅行してきた。真っ先に向かったのは「福清市」である。省都の福州から南へ数十キロ下ったところにある。

なんでも、福清市は移民のメッカで、移民が盛んな福建省の中でも最も移民が盛んな街の一つだと言われている。移民が盛んだと言われているのは、福清市に加えて「長楽市」だ。

私が訪れたそれらの地域の基本的な知識については、過去記事を参照のほど。

iromachideep.hatenablog.com

今回の旅行では長楽市も訪れたが、福清市の方が移民規模は巨大だと感じた。その理由は、海外移民が実家の家族への送金で建てたと思われる豪邸の数と規模は、福清市が圧倒的だったからだ。

以下、福清市の「移民御殿」の数々をご覧にいれたい。

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バイクタクシーのおっちゃん曰く「蛇頭」の家。中世の貴族なり諸侯なりの宮殿のようだ。あるいは、どこかの大国の大使館にも思えるほど。

 

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蛇頭の家の前(公道)に置かれていたベンチ。大理石で出来ている。こんなところにお金を使うのもそうだし、誰も持っていかないのがすごい。

 

 

 

 

 

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*こんな豪邸が街中に林立している。 これが福清市の普通なのだ。

 

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*ちょっと外れた郊外でも、こんなに沢山の豪邸が建つ。

 

福清市が中国最強の移民都市だ

私は福清市へ一泊したのち、バスに乗って海岸沿いを北上し、長楽市へ向かった。その際、福清市内では、市街から離れた「村」や「鎮」にも大豪邸が林立しているのを発見した。豪邸が建つというよりも、建っている家が豪邸ばかりだといった方が正しい。

福清市の行政区画内(半径50キロ程度の領域)には、どこでもかしこでも豪邸が建っている。それは本当に驚いた。

まるでマネーがあり余って行き場を無くし、仕方なく豪邸に姿を変えているかのようだ。そうして金の使い道に困って、前述の大理石のベンチも作ったのだろうか。もはや無駄遣いのレベルだ。

だが、福清市と長楽市を比較すると、長楽市にもところどころ移民が建てたと思われる豪邸が散見されるものの、福清市と比べると貧しい印象が拭えない(長楽市に三日間滞在し、三つの鎮と一つの村を散策した結果)。

郊外には昔ながらの住宅や漁民の暮らしが広がっていて、中国の典型的な地方都市だという印象を受けた。

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*長楽市の北部海沿い、梅花鎮(長楽市の中心部からバスで一時間半程度)で農作業に出勤する皆さん。

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*梅花鎮の中心部。いくらかこぎれいな家が建つが、福清市の郊外と比べると発展度合いは劣るか。

尚、傍照ついでに長楽市の金峰鎮(長楽市街からバスで30分程度)の立ちんぼの相場(70元)は福清市(150元)の半額であったことを指摘しておこう。

そういう訳で、福清市は「中国最強の移民都市」だと思われる。

 

特にすごかった蛇頭の家

その中国最強の移民都市「福清市」の豪邸の中で、最も豪華だったのは「蛇頭の家」と言われるものだ。バイクタクシーのおっちゃん曰く、「この辺りは全部、蛇頭の家だよ」と言っていて、その近辺が最も豪邸の規模がドでかかった。

興味のある方は地図でご紹介するので、行って見て来ることをおすすめしたい。度肝を抜かれること間違いなしだ。

尚、やはり「蛇頭の収入は福清市の一般水準よりも高い」らしい。

 

 

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福清駅から「市政府」がある市街地までは5キロ程度あるが、蛇頭の家はその市街地と駅を結ぶ途中の駅寄りの小高いエリアにある。駅から線路沿いに走る小路沿いだ。