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イロマチディープ・チャイナ

裏風俗、心霊スポット、憩いのバーなど、中国のディープスポットをご紹介。中国の釣り情報やコラムも書きます。

北朝鮮レストラン「平壌妙香館・平壌青柳館」管理売春や過激なサービスはあるのか

ネットサーフィンをしていると、北朝鮮の国営レストランに関する記事を見つけた。

中国の北朝鮮レストランで「強制売春」説が浮上 | DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)

北朝鮮レストランで「行き過ぎサービス」…美人ウェイトレスたちの苦境

北朝鮮の国外直営レストラン 制裁により経営難か

筆者は以前、カンボジアシェムリアップに旅行した際に北朝鮮の国営レストランに遊びに行ったことがあって、その時は素朴な北朝鮮のウェイター達と話し込み、とても楽しかった思い出がある。

そんな北朝鮮の国営レストランが、管理売春までしているというのは本当か?北朝鮮レストランが管理売春に走るのは、韓国人観光客の足行きが遠のいたことを原因とする経営難を理由とする論調が多いようだ。

筆者は早速、上海市内の国営レストランへ向かった。市内には10軒近い国営レストランが営業をしており、向かったのは以下の四軒である。尚、中国では100軒近い北朝鮮レストランがあるという。

・地下鉄12号線、13号線「南京西路」近くの「平壌檀君館」

 *平壌檀君館は見当たらず。住所が間違っているか廃業したかの何れかだ。

・地下鉄2号線「上海科技館駅」近くの「平壌高麗館」

 *詮索が過ぎて早々に追い出され、何ら成果が無かったので本稿では記載しない。

・地下鉄4号線「曹楊路駅」近くの「平壌妙香館」

・地下鉄2号線「娄山路駅」近くの「平壌青柳館」

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百度地図のアプリを使って「平壌」と打ち込めばすぐに見つかる。

 

平壌妙香館」でのショー見物

私は「平壌妙香館」へショーを見に向かった。上海市の国営レストランのショーは19:30か20:00から始まる店が多い。平壌妙香館は19:30からショーが始まる。

 

ショーはチマチョゴリを着たウェイター達の歌と踊りから始まった。

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平壌妙香館のショー。前半。一般的な北朝鮮レストランのショーだ。

国営レストランのよくある風景だ。だが、十数分が経過した頃、彼女達は「ギラギラ」の衣装を着て再び現れた。身体のラインが見てとれる派手なドレスだ。「別人」になった彼女達の再登場に合わせて、頭上の照明は青く暗く、チカチカと目障りに点滅を始めた。音楽もテンポが早くなり、音量も大きくなってきた。目と耳の官能を刺激して楽しむパフォーマンスだと言えるだろうか。

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平壌妙香館のショー。後半。派手なパフォーマンスになった。

私が以前、カンボジアで見たショーは、常にチマチョゴリ着て演じられており、女性達が身体のラインを露わにするようなことは一切なかった。上海の国営レストランは全てこのようなショーを演じているのだろうか?そして、それは誰が指示を出しているのだろうか。残念ながら、「平壌妙香館」のウェイター達は答えてくれなかった。

 

インタビューin 「平壌青柳館」

「ここでは、そういったショーは一切ない」と言うのは、「平壌青柳館」で働く女性ウェイターだ。既に2年半の長きに亘って「平壌青柳館」で勤務を続けている。

彼女は、「私達は料理とショーの内容を、自分達で決めている」と語る。一人称複数を示す「我们」に、誰が含まれているのかは不明瞭だが、彼女達ウェイターも経営に参画出来るだけの余地は残されていることは分かった。

確かに、三つの国営レストランを回って、料理のメニューや従業員の服装にも多少の違いがあった。「北朝鮮の国営レストラン」と纏めて言われがちではあるが、それらは現場の責任者や従業員達の間で議論し合い、自由な裁量で営業しているのだろう

ならば、艶やかな服装で行われた「平壌妙香館」のショーもウェイター達が自らの創意工夫で決めたものなのだろうか?彼女は、「それは分からない」と語る。何故なら、「他の店舗には行ったこともないし、連絡し合うことも殆どないからだ」という。

彼女達は一度派遣されると、三年間の満期が来るまでは同じ店舗で働き、店舗に直結する住居で住み続ける

平壌青柳館」では、ウェイター服を着替えて、白黒のヨコシマ模様に彩られた囚人のような服を着て、階段を上がっていくウェイター達を目撃した。ダボダボとした格好だったので、ショーの稽古着等ではなく、寝間着姿ではないだろうか。

プライベートはない。そんな彼女たちの唯一の自己表現はショーや料理などのサービス内容だ。彼女たちは日夜、店ごとに創意工夫を重ねている。また、他のレストランとの間での連絡や人員の融通もない。だから、店ごとにサービスもそれぞれに微妙な違いが出てくるのだろう。

そういった訳で、北朝鮮の国営レストランを一纏めにして語ることは極めて難しい。

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平壌青柳館の遠景。手前に見えるエレベーターの四階にレストランがあり、上のマンションの一角が彼女達の住居だ。

 

デイリーNKの報道の真偽は?

管理売春の話に戻ろう。デイリーNKの記事によると、「昨年12月には、売春を強要される状況に耐えきれず、ウェイトレスが失踪する事件も起きた」という。

しかし、管理売春の存在が真実だとしても、現場に経営の自主性がある程度委ねられている以上、北朝鮮当局の指令によって管理売春がなされているといった簡単な構図ではないのではないか。

あくまでも上納金をプレッシャーに感じた店側が自発的に行ったのであって、しかもウェイター達がチマチョゴリすら脱がないレストランが多いのに、過激なサービスや売春を行うレストランが必ずしも多いとは思われない。

さらに、デイリーNKが情報源としているRFAの情報源すらも第三者から得たもので、「真偽のほどは分からない(デイリーNK)」という。そもそもにして曖昧な情報なのだ。また、前述したように、それぞれのレストランは殆んど別々の存在と言っても過言ではない。だから、管理売春や過激なサービスがあるかどうかは虱潰しに探っていくしかないのだろう。

今回は、北朝鮮レストランについての経営方針に若干の理解が加えられたのと、「平壌妙香館」のショーが少しだけ過激なのが分かった程度だった。私は近日中に上海市内の全部の北朝鮮レストランを回ることを目標にしたい。そして、数を回ることに加え、二、三軒の行きつけを作り、聴き取り調査を続けていきたいと思う。

続報は追って投稿したい。

 

以下、続報と北朝鮮レストランのご紹介(おすすめ)です。 

iromachideep.hatenablog.com

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